「全領域異常解決室」第4話 あらすじと感想

全領域異常解決室 2024秋ドラマ

第4話では、再び東京で恐ろしい事件が巻き起こります。舞台はオフィスビルが立ち並ぶ東京・大手町のビジネス街。

連続して発生した4件もの飛び降り自殺は、ショッキングな光景として多くの人々の関心を集めていますが、その背後には「ヒルコ」という謎の存在がちらつきます。

この事件の異常性を追い求める「全領域異常解決室(通称:全決)」のメンバーたちは、果たしてどのような手がかりをつかみ、解決へと近づくのでしょうか?

全領域異常解決室 第4話 あらすじ

東京のビジネス街で突如として発生した4件の連続飛び降り自殺事件。犯行声明を出したのは、シリーズを通して登場する「ヒルコ」という得体の知れない存在です。今回の声明では「堕落したビジネスマンたちへの天罰として《縊鬼(いつき)》という妖怪に憑りつかせ、彼らを自殺に追い込んだ」と明かされ、まさに現実離れした恐怖が漂います。

内閣もこの連続自殺事件をただの自殺ではなく「連続殺害テロ」として重要視し、国家安全担当審議官・直毘吉道(柿澤勇人)が「全決」の興玉雅(藤原竜也)に事件解決を依頼します。事件の謎を解明し、真実を突き止めるべく「全決」が動き出しました。

調査を進める中で、4人目の自殺者である香取吉信(吉田宗洋)に辿りつきます。彼の妻・柘植朝日(橋本マナミ)は、元モデルでありテレビのコメンテーターとしても活躍する人物。

興玉と雨野小夢(広瀬アリス)が柘植に話を聞いたところ、香取が亡くなる数日前に「縊鬼に会ってしまった」と話していたことが明らかになります。この言葉が自殺の引き金となったのか、縊鬼とは一体どのような妖怪なのか、全決チームは更に深く調査を進めていきます。

調査を進めるうちに、ほとんどの被害者から薬物反応が出たことが分かります。事件の真相はヒルコによるものなのか、薬物によるものなのか・・意外な真相が判明します。

全領域異常解決室 第4話 感想

第4話では、オカルト的な要素が若干控えめになりつつも、事件の捜査における主人公チームの魅力がこれまで以上に引き立つ展開となりました。

また、物語は現代社会の深い闇にも触れており、DVや薬物依存といったテーマを絡めて、単なるファンタジーにとどまらないリアリティを追求しています。

妖怪「縊鬼」が登場することで、不可解な死に彩られたミステリー要素を深めつつ、社会問題が複雑に絡み合うことで視聴者を引き込むストーリー展開が印象的です。オカルトとリアルな社会問題を巧みに結びつけている点は、他のミステリードラマにはない本作の独自性といえるでしょう。

主人公・興玉雅(藤原竜也)の鋭い洞察力も第4話では一層際立っていました。彼は霊的な存在や不可思議な現象に関する知識が豊富で、その知見を駆使して真実を見つけ出そうとする姿が頼もしい限りです。

加えて、雨野小夢(広瀬アリス)との息の合ったコンビネーションは、視聴者にとって物語の中で心地よいリズムを感じさせてくれます。この2人の化学反応は、事件解決へのカギとなるだけでなく、物語全体に一貫した緊張感と安心感を与えています。

さらに、謎の組織「ヒルコ」に関する情報が少しずつ明らかになり、視聴者の期待がますます膨らんでいる様子がSNS上でも伺えます。

規模が拡大する異常現象と、物語の深まり

今回のエピソードは特に異常現象の規模が大きくなり、これまでよりもハラハラするシーンが連続しました。視聴者の感想からは、今後の展開次第では「全然違う世界線に突入してもおかしくない」ほどの勢い。物語が進むにつれ、日常からかけ離れた不可思議な現象と、それに立ち向かうゼンケツのメンバーたちの熱いドラマが描かれていて、見ている側もつい引き込まれてしまいます。

竜也と行動すべきだった?刑事ドラマのあるある展開

そして今回の見どころの一つは、小夢が単独行動で危険な状況に陥ったシーン。これについても視聴者から「竜也と行けばこんなことにはならなかったのに…」との声が。刑事ドラマやサスペンスではよく見られる「一人で突っ走ってしまう」展開が、このドラマでもしっかりと描かれていて、「またやってしまった感」が逆に面白いと評判でした。この単独行動が仇となり、意外なトラブルに巻き込まれるところも、このドラマのスリリングな面白さの一つです。

ゼンケツの真の目的とは?

ゼンケツの活動理念も、今回さらに深く掘り下げられました。掲示板の中でも「ゼンケツは社会への影響を抑えるために、超常現象を科学的に説明しようとしているのでは?」という推測が飛び交っています。現実には到底説明できない現象を、無理やり「科学的に説明する」というのが組織の真の目的なら、これは大きな伏線であり、今後どのような真実が明らかになるのか期待せずにはいられません。

ファンタジー要素も待望?

ただ、視聴者の中には「もう少しファンタジー要素があってもいいのに」との声も。現状は超常現象を扱いながらもあくまで現実的なアプローチが強調されているため、いっそのことファンタジー色が強まることで異常現象の表現にさらに深みが出るのでは、という意見です。このような要素が今後加わるのか、それともあくまで「異常現象を科学で抑え込む」というシリアスな路線を貫くのか、そのバランスも注目されています。

ヒルコが果たしてどのような意図で異常な事件を引き起こしているのか、そしてその背後にどのような思想があるのかなど、今後の展開が気になるポイントがいくつも散りばめられています。

第4話の最後には、ついに小夢がヒルコと直接対峙する場面も描かれ、この未知なる存在に対してどのように立ち向かうのかが次回の大きな注目点となりました。物語の緊張が最高潮に達し、いよいよヒルコとの真っ向勝負が描かれることを期待せずにはいられません。

まとめと次回への期待

第4話は、社会的なテーマと妖怪の存在を絡めたミステリー要素が巧妙に仕組まれ、観る者を惹きつけてやまない展開が繰り広げられました。興玉と小夢のコンビネーションが一層深まる中、ストーリーの核心に迫るヒルコの動きが注目されます。

現実的な問題を交えた超常現象のミステリードラマとして、シリーズの魅力を存分に味わえる第4話でした。次回では、さらにヒルコの正体やその組織の目的が解明されていくことが期待され、視聴者としてはどんな展開が待っているのか見逃せないところです。