あのクズを殴ってやりたいんだ 最終回ネタバレ あらすじ
12月10日放送のドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」の最終回は、感動的なハッピーエンドで締めくくられ、多くの視聴者に強い印象を残しました。
物語は、主人公の佐藤ほこ美(奈緒)がボクシングを続けるかどうか迷っているところから始まります。彼女は退院後、海里(玉森裕太)との連絡が取れず、大葉(小関裕太)から海里と悟(倉悠貴)の関係を知らされます。大葉に背中を押され、ほこ美は行方不明の海里を探しに出ることを決意します。
やっと見つけた海里は傷だらけの状態で、ほこ美が介抱しようとするも、その手は振り払われてしまいます。ほこ美は海里に立ち直ってほしいと語りかけますが、その言葉は届かず、彼女はボクシングを続ける決意を固めます。自分の写真を海里に撮ってもらうという約束を果たすため、練習を再開し、スパーリングの恐怖を乗り越えようとします。母・明美を説得することにも成功し、ボクシングへの思いを新たにします。
ほこ美は特訓を開始し、最終的に試合で見事な勝利を収めます。その後、海里と再会し、二人はお互いの気持ちを確認し合い、抱きしめ合いました。
試合で勝利を収めた3ヶ月後、海里はほこ美の試合写真などを展示する展覧会を開催。交際に発展した2人は展覧会場を巡っていきます。海里が「ほっこー、練習忙しすぎじゃない?俺よりボクシングのほうが好きなんじゃない?」と冗談めかして言うと、ほこ美は「わかってるくせに!」とパンチを繰り出します。
あのクズを殴ってやりたいんだ 最終回 感想
ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」の最終回は、これまでの物語を見事に締めくくる感動的なエピソードでした。ラストシーンでは、タイトル回収が巧みに行われ、ドラマ全体のテーマを鮮やかに締めくくった点が特に印象的でした。
主人公・ほこ美(奈緒)が、タイトル通り海里(玉森裕太)を「殴る」場面は、単なる衝突ではなく、お互いを認め合う象徴的なシーンでした。7年前の試合での悲劇から立ち直れなかった海里が、ほこ美と出会い、過去を乗り越えて再びボクシングに向き合う姿には、成長の軌跡がしっかり描かれていました。
この最終回は、ただのラブコメディに留まらず、過去のトラウマや自己成長、そして真の強さとは何かを問いかける深いメッセージ性を持っていたと思います。特に、海里が再びリングに立つ決意をする姿には、スポーツドラマとしての熱さと感動があり、視聴者としても胸が熱くなる瞬間でした。
また、展覧会のシーンでのほこ美と海里の掛け合いは、このドラマならではのユーモアと温かさが溢れており、2人の自然な関係性が最後まで描かれていたことに安心感を覚えました。笑顔で終わるラストシーンは、視聴者に希望と余韻を残し、このドラマの「幸せな未来」を予感させる素敵な結末でした。
キャストについても、奈緒さんと玉森裕太さんの演技がそれぞれのキャラクターに完全にマッチしており、二人が織り成すストーリーに引き込まれました。特に奈緒さんが演じたほこ美の強さと繊細さのバランスは絶妙で、彼女の努力と魅力が存分に発揮されていたと思います。
最近は漫画原作のドラマが主流となっていますが、今回のようなオリジナル脚本でここまで完成度の高い作品が作られるのは貴重です。ストーリーに無駄がなく、派手な展開ではなくても、スタンダードな作りの中にしっかりとしたテーマとキャラクターの魅力を込めた作品でした。
「スペシャルドラマや続編が見たい」という声が多いのも納得です。2人のその後の幸せな日々をもう少し見てみたいと思わせる、後味の良い最終回でした。このドラマを通じて、「殴る」という行為の中に込められた人間の複雑な感情と成長を描き切った素晴らしい作品だったと思います。