12月3日放送の「あのクズを殴ってやりたいんだ」第9話は、これまでの展開とは異なり、緊迫感と切なさが交錯するエピソードとなりました。
主人公・ほこ美のボクシングに関する困難や、海里が直面する人間関係の裏切りといった重たいテーマが描かれ、ドラマもいよいよ最終回を目前に控えた緊張感が漂っています。
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第9話 あらすじ
第9話は、ほこ美（奈緒）がスパーリングで格上の選手と対戦し、KO負けを喫する場面から始まります。脳震盪を起こしたほこ美は、病院に運ばれ検査入院となります。その後の調査で、対戦相手が意図的にKOを狙っていたことが発覚。「ほこ美をKOしたら100万円払う」というメールが出回っていたことが判明し、事態は思いのほか深刻なものとなります。
病院で意識を取り戻したほこ美に対し、母・明美（斉藤由貴）はボクシングを辞めるよう懇願します。ほこ美は一見強がりを見せますが、KOされた瞬間の記憶が頭を離れず、内心では恐怖と戦っています。これまで努力を重ねてきたほこ美にとって、この出来事は精神的な試練となりました。
海里、信頼の崩壊と別れ
一方、フォトアワードを目前に控えた海里（玉森裕太）の周囲でも不穏な出来事が続きます。週刊誌に過去の女性から告発されるなど、意図的と思われる嫌がらせが次々と起こり、その背後に同居人の悟（倉 悠貴）が関係していることが明らかになります。
海里は悟の真意を確かめるために部屋に戻りますが、悟の荷物はすでに消えており、連絡も取れない状態に。信頼していた身近な人物からの裏切りに直面し、海里は動揺を隠せません。
エピソードの最後では、海里がほこ美に別れを告げるシーンが描かれます。ほこ美に前向きな言葉をかけながらも、海里が去っていく姿には切なさが漂い、視聴者の心を揺さぶる瞬間となりました。
あのクズを殴ってやりたいんだ 第9話 感想
第9話は、これまでのラブコメディ的な要素から一転し、重いテーマが前面に出た展開となりました。それぞれのキャラクターが直面する苦難が丁寧に描かれ、視聴者に深い余韻を残す回でした。
KO負けを経験したほこ美の姿には、彼女のこれまでの努力や情熱が無残に打ち砕かれる切なさがありました。それでも強がりを見せるほこ美の内心には、恐怖と挫折が渦巻いており、彼女がどう乗り越えるのかが気になります。また、母・明美がボクシングを辞めるよう懇願するシーンでは、親としての愛情と娘の夢との間で揺れる葛藤が胸に迫りました。
海里が信頼していた悟の裏切りを知るシーンは、胸が痛む場面でした。フォトアワードを控えたこのタイミングでのトラブルは、海里にとって大きな打撃となり、彼がどう立ち直るのかが今後の重要なポイントです。
緊迫感のある展開が続く中で、大葉（小関裕太）がりんごを剥くシーンはほっとする癒しの瞬間でした。重たいテーマが多いエピソードの中で、こうした日常の描写が物語全体にバランスを与えています。
視聴者の感想：『あのクズを殴ってやりたいんだ』第9話
第9話では、キャラクターたちの複雑な感情と衝撃的な事実が明かされ、視聴者から多くの感想が寄せられました。主人公たちの行動やストーリー展開について賛否両論がありながらも、多くの視聴者が物語の結末に注目しています
「やっと前を向こうとしていたのに、同居していた男が大地の弟だったとか…気が狂いそうになるのも分かる」という意見では、ストーリーの急展開に驚きつつも、登場人物の苦悩に共感する声が寄せられています。このような事実が明らかになることで、物語全体がより一層緊迫感を帯びています。
「つかみどころがなく何を考えているのか分からないけど、そういう男に惹かれる気持ちは分かる」という意見には、海里のミステリアスな性格に魅力を感じつつも、その曖昧さに不満を持つ視聴者の心情が表れています。「ちゃんと話して理解してもらえばいいのに、勝手にサヨナラするのはもどかしい」という感想も多く、彼の行動には賛否が分かれるようです。
「海里が可哀想で、また全て投げ出したくなるのも分かるけど、仕事だけは頑張ってほしい」という意見には、視聴者が海里の行動に対して一定の理解を示しつつも、彼の責任感の欠如に対して改善を望む声が感じられます。恋愛面での悩みと仕事を切り離して考える必要があるという意見が多いようです。
「最後がハッピーエンドだったとしても、2人の幸せな時期が少なすぎる」という声が多く、視聴者はほこ美と海里の関係にもっと希望を見出したい様子が伺えます。「主人公が置いてけぼりなのが残念」という意見もあり、物語がサイドキャラクターや過去の出来事に重きを置きすぎていると感じている視聴者もいます。
「あと1話しかないのにどう収拾をつけるのか」との声が目立ち、物語が次回でどのように解決に向かうのか、多くの視聴者が注目しています。これまでの展開が複雑で緊張感が高まる中、ハッピーエンドを望む視聴者が大半であり、最終回への期待が大きい回となりました。
まとめ
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第9話は、キャラクターそれぞれが直面する試練を丁寧に描いたエピソードでした。ほこ美のボクシングに対する葛藤や、海里の信頼の崩壊など、感情の揺れ動きが強く印象に残る内容でした。
特に、ほこ美と海里が最後に別れるシーンは、前向きな言葉の裏に切なさが滲み出ており、視聴者の心を深く打つものでした。次週の最終回では、この複雑な感情や謎がどのように解決されるのか、注目が集まります。明るさと暗さを織り交ぜた物語の結末に期待が膨らむばかりです。
