『海に眠るダイヤモンド』最終回 あらすじと感想

海に眠るダイヤモンド 2024秋ドラマ

『海に眠るダイヤモンド』の最終回から、数日が経ちましたが、私は最後の瞬間まで目が離せず、感動と驚きに包まれたままです。

今日は、この衝撃的で感慨深い最終回を振り返りながら、その魅力をじっくりお伝えします。

 

スポンサーリンク

『海に眠るダイヤモンド』の最終回 あらすじ

玲央(神木隆之介)はいづみ(宮本信子)から、1965年に鉄平とリナが島から姿を消したという話を聞きます。その後、鉄平の日記の真実が明かされ、長年逃亡生活を送っていた衝撃的な事実が判明します。

玲央といづみは軍艦島を訪れ、ガイドから鉄平が以前この島を訪れたことがあると教えられました。ガイドが教えてくれた住所を辿ると、鉄平は長崎市野母崎で最期を迎えており、8年前に亡くなっていました。彼は市のボランティア職員として働き、端島が見える場所に家を購入し、朝子の好きなコスモスを庭いっぱいに植えて暮らしていたことが明らかになります。

『海に眠るダイヤモンド』 最終回 感想

最終回では、これまで描かれてきた数々の謎が一気に解き明かされました。その展開は私たちを驚かせると同時に、心に深い余韻を残しました。

鉄平の消失の真相:愛する人を守るための壮大な犠牲

鉄平(神木隆之介)の行方不明の背景が明らかになった瞬間、私の胸には込み上げるものがありました。

彼はリナ(池田エライザ)と誠を守るため、命がけで危険な相手と戦い、彼らを島から追い払ったのです。しかし、その代償として自ら罪を背負い、島を去らなければなりませんでした。
愛する人たちのためにすべてを犠牲にした鉄平。その深い愛情と思い切った行動に、視聴者の誰もが心を動かされたのではないでしょうか。この展開がドラマのテーマ「愛と犠牲」を象徴しており、非常に印象的でした。

サワダージの正体は誠

そしてサワダージこと、澤田(酒向芳)の正体が誠だったのは、最終回の中でも一番驚きだったかもしれません。いづみに忠実だったと思っていたサワダージは何かあるかもと思っていたら誠だったとは・・。

鉄平が必死で守った誠が無事で良かったという反面、もう少し早く正体を明かしてたら、鉄平が生きている間にいづみと再開することもできたのでは?と思ってしまいました。

 

朝子の記憶:鉄平が別人だった

朝子(杉咲花)の記憶の中にあった鉄平の姿が、実際の彼とはまったく異なるものだったと分かったとき、驚きを隠せませんでした。実は、彼女の記憶は長い年月の間に、想像が現実と入り混じったものになっていたのです。

この展開は、人間の記憶の曖昧さや、想いが形を変えていく不思議さを巧みに描いていました。朝子の心の中に刻まれた鉄平への愛情が、記憶を通じて新しい形を生んでいたのだと気づいたとき、思わず感動してしまいました。

50年以上前の記憶だから曖昧になることもあるよなという気もしますが、でもちょっと寂しいですよね。

ダイヤモンドの正体:海底に眠る想いの結晶

ドラマのタイトルにもなっている「ダイヤモンド」の正体が明かされた瞬間、心にじんわりと温かい感情が広がりました。それは、鉄平が朝子に贈ろうとしていたギヤマン(ガラス細工)でした。彼が最後に端島を訪れた際、このギヤマンを残していったのです。

このギヤマンが時を経ていづみの手に渡っていればいいのにとも思いましたが、軍艦島の、おそらく二人が結婚したら住んでいたであろう部屋のあたりで、いつまでも静かに輝き続けるのはとてもロマンチックですよね。ギヤマンに込められた愛情の深さが、物語を通じて永遠のものとして描かれていたことが、とても印象的でした。


まとめ

「海に眠るダイヤモンド」軍艦島という今はもう閉鎖した炭鉱を舞台で、実力のある俳優さんを揃えた壮大なストーリーでした。

島のために働き、何も悪いことをしていない鉄平が、20年も命を狙われ続けるなんてとちょっと悲しくもありましたが、愛する人のために自らを犠牲にする勇気、時を超える家族の絆、そして記憶が持つ力。このドラマが描いたテーマは、私の心に深く刻まれるものでした。

最後に、軍艦島で輝き続けるギヤマンは、永遠の愛の象徴として、いつまでも心に残り続けることでしょう。