モンスター 第7話 ネタバレ あらすじと感想

モンスター 第7話 2024秋ドラマ
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モンスター 第7話 あらすじ

11月26日放送の第7話では、人気ドラマのロケ地となった町が舞台です。そのドラマ放送終了から1年経っても、ファンの「聖地巡礼」による迷惑行為が続き、住民たちが困り果てて弁護士事務所を訪れます。

特に地元の老舗饅頭店「みやこし」は、ドラマとのコラボ商品で連日行列ができるほどの繁忙ぶり。

しかし、そんな中で開催されたトークイベント中、従業員の前園里佳子(堀未央奈)が感電事故を起こして意識を失い、イベントは中止、公園も一時閉鎖される事態に。

九死に一生を得た里佳子は、事故原因をイベント主催者や役所、テレビ局、さらに過重労働を強いた「みやこし」の店主にあるとして、損害賠償1億円を請求する意向を示します。

担当弁護士に指名された杉浦(ジェシー)は調査を開始しますが、それぞれの関係者が責任を押し付け合う状況に苦戦。

一方で亮子(趣里)は事件の背景を冷静に分析しつつ、裁判で対峙した父・粒来(古田新太)との再会にも直面します。

物語の終盤では、里佳子自身が大のドラマファンであり、感電事故は「ドラマ続編を阻止するための自作自演」だったことが明らかに。彼女は、自分の人生を救ったドラマへの純粋な愛情ゆえに過激な行動に出たと語ります。しかし、自作自演では損害賠償請求は成立しないと告げられ、事件は解決へと向かいます。

モンスター 第7話 感想

今回のエピソードは、「モンスター」というタイトル通り、人間の内面に潜む執着や狂気を描き出しており、とても興味深かったです。

物語のクライマックスで明らかになった里佳子の「自作自演」という事実には、驚きました。それまでの展開で彼女が被害者であると思い込んでいただけに、犯人が彼女自身だったというどんでん返しは衝撃的でした。

彼女が、自分を救ってくれたドラマへの純粋な愛情を理由に、感電事故を仕組んだという告白には、正直なところ複雑な感情を抱きました。ドラマの続編を阻止したいという動機は一見エゴに見えますが、その背景には、ドラマが彼女の人生にとってどれほど大切な存在であったかが垣間見えました。

彼女が仕事を辞め、ロケ地の町に引っ越してまでドラマに没頭していたというエピソードには、熱狂が過ぎれば狂気に変わるという怖さを感じました。作品に込められた「純粋な愛情も度を越せば自己破壊につながる」というメッセージは、とても重く響きました。今回は彼女が「モンスター」だったようですね。

また、役所やテレビ局、「みやこし」の店主といった関係者たちが互いに責任転嫁する様子はリアルでありながらも皮肉的で、現代社会にも通じる問題提起だと感じました。それぞれが利害関係に縛られている中で、冷静かつ合理的に事件を解決へ導く亮子の姿勢には改めて感心しました。

このエピソードを見て、ファンと作品の関係について改めて考えさせられました。好きなものへの愛情が純粋であればあるほど、それが時に自己破壊的な行動を引き起こす可能性があることが恐ろしくもありました。また、作品がどのように人々の人生に影響を与えるか、そしてその影響が必ずしも良いものばかりではないという現実が、心に深く残りました。

個人的には亮子と父・粒来との再会シーンも興味深かったです。彼女が父親という個人的な因縁とどう向き合うかは今後の展開にも影響しそうで、この点も注目しています。そしてコンビニ店員の城野が粒来を尾行して逆に見つかっていましたが、彼と亮子もどういう関係なのか明らかになっていませんよね。そのうち分かるのかもしれませんね。

まとめ

「モンスター」第7話は、人間の内面を鋭く描きつつ、私たちに「愛情とは何か」「境界線とはどこにあるのか」という普遍的な問いを投げかけてくる物語だったと思います。この問いに対する答えを考えながら、次回以降の展開がどうなるのか、ますます楽しみになりました。