無能の鷹 第5話 ネタバレあらすじと感想

無能の鷹 2024秋ドラマ

11月8日放送の第5話では、鷹野ツメ子(菜々緒)がなぜか同僚の鶸田道人(塩野瑛久)がひっそりと更新している個人SNSを読み込んでいる場面から始まります。

一方、部長の朱雀又一郎(高橋克実)は相変わらず「ありがとう」や「ごめん」が言えない厄介な上司として描かれ、部下たちは彼の行動に不満を募らせています。朱雀は社内チャットで済むような内容でもわざわざ会議を開きたがり、この日も部員を集めて会議を強行します。

その会議では、朱雀が独断でSNS宣伝活動を鷹野と鶸田に任せます。しかし、鷹野はなぜか鶸田の愚痴が書かれたSNSアカウントを朗読し始め、さらに宣伝用アカウントのアイコンとヘッダーに自分のポーズキメキメの写真を設定してしまいます。この結果、またしても予想外の「奇跡」が巻き起こります。

一方、朱雀は職場だけでなく家庭でも孤立しており、妻から離婚届を突きつけられるという厳しい現実に直面します。そんな中、彼は祝日にうっかり出勤してしまい、そこで間違えて出社した鷹野と二人きりになります。再びフリーズしたパソコンを前にした朱雀は、開発部の鵙尾弓(土居志央梨)の連絡先に電話するよう指示しますが、その電話が意外な展開を呼び込みます。

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無能の鷹 第五話 感想

第5話では、朱雀部長の「老害化」がさらに進行し、彼の孤立が一層深刻になっていく様子が描かれていました。職場でも家庭でも居場所がなくなっていく朱雀の姿には少し同情してしまいましたが、それ以上に彼自身の態度が問題であることも明白です。特に感謝や謝罪ができないという点は、周囲とのコミュニケーションを阻害しており、現代社会でよく見られる問題だと感じました。

一方で、鷹野と鶸田のコンビには今回も笑わせてもらいました。特に鷹野が鶸田の愚痴SNSを朗読するシーンはシュールでありながらも痛快でした。宣伝用アカウントに自分の写真を設定するという大胆さも彼女らしい無能さが際立っていて、このキャラクターならではの魅力だと思います。

また、朱雀が祝日に出社してしまうという展開も面白かったです。誰もいないオフィスで鷹野と二人きりになるというシチュエーションは緊張感がありつつも、どこかコミカルで、このドラマ特有の脱力感を感じさせました。

視聴者の感想

「無能の鷹」第5話に対する視聴者の感想は、笑いと共感、そして意外な深さに満ちた内容でした。

鷹野のキャラクターに対しては、「無能だけど嫌な人じゃないから憎めない」といった声が多く寄せられています。視聴者たちは、彼女の「いかにも有能そうな見た目」と、「実際は仕事以外のことをふわふわ考えている」絶妙なギャップに魅了され、「菜々緒さん、ハマり役すぎる」とのコメントも。また、「さすがにここまで働かない人が職場にいたら嫌だな」という意見もありますが、「ひと部署にひとり鷹野が欲しい」という意見には、鷹野の存在が職場のムードメーカー的な役割を果たしていることへの憧れが見られます。

今回も笑いを誘ったのが、パワハラ部長・朱雀と鷹野のズレたやりとり。視聴者たちは「朱雀部長の痛い感じを高橋さんが見事に演じている」と称賛しつつ、「ズレ会話が絶妙すぎて大爆笑」といったコメントがありました。

ドラマのメッセージ性についても、多くの反響が寄せられています。「ありがとうを言えるのは普通のことだけど、反省して実行する人は意外と少ない」という感想に代表されるように、視聴者たちはドラマを通じて「素直さ」や「感謝の大切さ」を再認識している様子。また、「おじさん世代って『ありがとう』とか『ごめんなさい』を言えない人多いよね」と、世代間のコミュニケーションの課題をドラマに投影する声も挙がりました。

さらに、「毎回人間くさくて泣きそうになる」という感想が象徴するように、ドラマがコメディにとどまらず、人間味あふれる描写で視聴者の心を打っていることが伺えます。特に鷹野と鶸田の掛け合いや成長が、視聴者にとってのポイントになっているようです。「本当に面白いし深い!」といった声からは、軽やかな笑いと深いテーマの融合を評価する意見が見て取れます。

まとめ

全体的に、第5話はコメディ要素と社会風刺がうまく融合した回でした。特に「老害」というテーマについて考えさせられる部分もありつつ、それを重く感じさせない演出が見事でした。次回以降もどんな奇跡が起こるか楽しみです。