第7話では、登場人物たちの心情が一層深く掘り下げられ、これまで積み重ねられてきた複雑な関係がより鮮明に浮かび上がりました。
以下に第7話のあらすじと感想を詳しくお届けします。
ドラマ「わたしの宝物」第7話 ネタバレあらすじ
美羽は、宏樹から家を追い出され、行き場を失ったまま街を彷徨います。無力感に苛まれながらも、彼女の瞳にはどこか諦めきれない思いが宿っているように感じられます。一方、宏樹は娘・栞をベビーシッターに預け、冬月と仕事の打ち合わせに向かっていました。
ところがその最中、栞が発熱したという連絡を受け、宏樹は急いで帰ろうとします。しかし、タクシーがなかなか捕まらず、困り果てる宏樹に冬月が救いの手を差し伸べます。偶然にも、冬月が先に捕まえたタクシーに同乗する形となった二人。二人の間に流れる無言の空気が、観る者に微妙な緊張感を与えます。
また、冬月の同僚である水木莉紗が、自身の過去について語り始めます。彼女がアフリカで経験した出来事が、今の彼女にどのような影響を与えているのか。その断片が明かされる一方で、さらなる謎が生まれました。
さらに、美羽の母・かずみは入院先から一時外出の許可を得て、美羽と共に思い出の公園を訪れます。中学生の頃、母娘で何度も通ったその場所で、かずみは「最後に笑顔が見たかった」と語り、美羽の胸に深く刻まれる瞬間が描かれました。
ドラマ「わたしの宝物」感想
第7話の中で特に印象に残ったのは、タクシーの中での宏樹と冬月のシーンです。冬月の厚意に甘えるしかない宏樹と、心中複雑な思いを抱える冬月。この二人の対照的な心情が、同じ空間にいることでより鮮明に浮かび上がりました。宏樹の何も知らない無邪気さが、かえって冬月の苦悩を際立たせるという皮肉な構図が、観ている側に深い感慨を与えます。
一方、美羽と母・かずみのシーンは、親子愛の尊さと儚さが詰まっており、胸に迫るものでした。「最後に笑顔が見たかった」というかずみの言葉に、どれほどの愛情と未練が込められているのかを想像してしまいます。そんな死の間際の母に托卵の事実を打ち明けるのは、残酷では・・?とも思ってしましまいした。
また、水木莉紗の告白には、これまで語られることのなかった彼女の人間性を垣間見ることができました。彼女が冬月に打ち明けた「アフリカでの出来事」についてはまだ断片的にしか語られていませんが、その一端だけでも彼女の葛藤や覚悟を感じさせるものでした。次回以降でさらに深く掘り下げられることを期待せずにはいられません。
一方で、真琴の態度には多くの視聴者が憤りを感じたことでしょう。彼女が「美羽さんは平気なんですか」と発した言葉には、美羽を追い詰めた張本人としての自覚が一切感じられません。無邪気さと無責任さが入り混じるその姿に、怒りと苛立ちが募るシーンとなりました。
視聴者の感想:『わたしの宝物』第7話
第7話では、宏樹と美羽、そして周囲の人々の関係が大きく動き、物語は一層の混迷を見せました。視聴者からは怒りや疑問、さらには感情移入できない点へのツッコミまで、多様な感想が寄せられています。
「なんで宏樹が出て行くの!母親の入院費を払って托卵までされてるのに…」という声が多く、視聴者は宏樹の苦しみと理不尽さに同情しています。また、「美羽が『私が出て行く』と言わないなんて図々しすぎる」という意見もあり、美羽の態度に対する批判が集中しています。
「『俺が出て行く』と言う宏樹に対して、何も申し出ない美羽の姿勢に呆れる」という意見では、美羽が周囲に甘えていることへの批判が目立ちます。一方で、「宏樹が美羽に罰を与えたいと思っていたのは当然」という声もあり、宏樹の感情には共感する視聴者が多いようです。
「せめて数年隠し通して育ててもらわないと『托卵ドラマ』感がない」という意見では、托卵というテーマの扱いが浅いと感じる視聴者の声が目立ちました。また、「母親が死の間際に托卵を告白なんて、親不孝すぎて成仏できない」との感想もあり、物語の重さを受け止めきれない視聴者もいるようです。
「美羽が冬月を好きには見えないし、冬月も諦めたはずなのに、なぜ部外者が引っ掻き回すのか?」という感想では、冬月のキャラクターに対する疑問が挙がっています。また、「冬月の中身のない手紙に感情移入できない」という声も。
「ここまでツッコミで盛り上がれるドラマは逆に貴重」「ツッコミどころが多いのに、何だかんだで最後まで観てしまう」という意見では、物語の矛盾や登場人物の行動に不満を抱きつつも、ドラマとしての面白さを感じている視聴者の声が寄せられています。突っ込みどころが多いからこそ、話題性の高いドラマとして楽しんでいる人も多いようです。
まとめ
第7話は、宏樹と美羽の関係の行方や、冬月の存在に対する疑問が浮き彫りになり、視聴者の間で賛否が飛び交う回となりました。
矛盾や疑問点を抱えつつも、次回の展開を見守る視聴者が多く、話題を集め続けています。