ドラマ「オクラ」第9話 ネタバレ あらすじと感想

ドラマ「オクラ」第9話 2024秋ドラマ
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ドラマ「オクラ」第9話のあらすじ

12月3日放送の「オクラ」第9話では、物語が核心に迫り、主要人物の裏の顔や、陰謀が交錯する緊迫感あふれる展開が繰り広げられました。飛鷹千寿(反町隆史)が元妻・井伏愁(観月ありさ)の正体を追い詰める過程で、公安内部の闇に深く迫る重要なエピソードとなっています。

千寿は、元妻の愁が警察官連続殺人事件の実行犯であると知り、驚愕します。愁の正体を確かめるべく、千寿はあえて結城倫子(白石麻衣)を犯人に仕立て上げるという策を講じ、彼女を使って愁を揺さぶる作戦を展開します。

愁は取り調べで、警察官連続殺人事件に使用された爆弾が自らの手で製造されたものであると認めます。その上で、この一連の事件は警視庁公安部の秘密組織「ハイドアンドシーク」の指示によるものだったと告白。愁の言葉から、警察内部に潜む巨大な陰謀が浮かび上がります

愁の取り調べ後、彼女は何者かによって狙撃され、死亡します。この狙撃事件は、公安部内の闇を隠すための口封じではないかと疑われる中、千寿の部下である利己(杉野遥亮)は警視庁近くのビル屋上でライフルを所持する男の姿を発見します。

その男は「オクラ」室長・幾多学(橋本じゅん)。彼の存在により、狙撃の真相はますます謎に包まれます。幾多が本当に愁を狙ったのか、それともさらなる陰謀の一端なのか、千寿たちの追及が新たな局面を迎えます。

元妻の正体や、公安内部の腐敗を目の当たりにした千寿は、正義と信念の間で葛藤します。愁の告白が真実であれば、「ハイドアンドシーク」の存在は警察全体の信頼を揺るがす事態になりかねません。千寿自身の過去や信じてきたものが問われる展開となります。

ドラマ「オクラ」第9話 感想

千寿が元妻・愁の正体を知る場面は、彼自身の信じてきた過去が揺らぐ瞬間であり、彼の苦悩が伝わってきました。愁の正体に迫るために結城倫子を犯人に仕立て上げるという選択は、彼の冷静で計算された一面を際立たせていますが、その裏には元妻を信じたかったという複雑な感情も垣間見えます。

一方、愁の告白は衝撃的でしたが、彼女の背後に存在する「ハイドアンドシーク」という組織の暗躍によって、彼女自身もまた操られる存在だったのではないかと感じさせられます。愁が犯した罪と、彼女の人生を翻弄した公安の闇を考えると、単なる加害者としてではなく、被害者としての側面も感じられる描写でした。

愁が取り調べ後に狙撃されるという展開は、さらに物語を混沌とした方向に導きました。狙撃現場でライフルを持っていた幾多室長が犯人であるかのように描かれていましたが、幾多室長自身も「ハイドアンドシーク」やそれを操る別の存在の一駒でしかないのではないかと感じます。

一方で、狙撃に使われた銃が容易に特定されるものであったり、名簿に名前を残してライフルを持ち出すという描写には少し違和感を覚えました。公安内部の行動としては少し詰めが甘いように見える部分もあり、ややツッコミを入れたくなるようなシーンでもありました。

第1話での千寿、愁、加勢のわちゃわちゃした掛け合いが思い返されると、今の物語の緊張感とのギャップに胸が締め付けられる思いがします。当時の軽やかで人間味のある関係性は、物語が進むにつれて深刻な展開に飲み込まれ、もう戻ることができない状況になっているのだと痛感しました。この「平成ドラマ的な親近感」と「現代のシリアスなサスペンス要素」の対比が、作品全体の魅力を引き立てていると感じます。

まとめ

第9話は、公安部の秘密組織「ハイドアンドシーク」を中心に、警察内部の腐敗や陰謀が一気に表面化した回でした。元妻・愁の衝撃的な告白とその後の狙撃事件により、物語はさらなる混迷を極め、視聴者の緊張感を引き上げました。

千寿の策士ぶりや、公安部内の緊張感が高まる中、幾多室長が本当に狙撃犯なのか、それとも別の思惑があるのか、次回への期待が膨らみます。正義とは何か、真実を追う千寿の覚悟がどのように試されるのか、物語の行方に目が離せません。