11月4日放送の第5話では、前回に引き続き、主人公・左右馬（鈴鹿央士）と相棒・鹿乃子（松本穂香）が、訪れた「人形屋敷」での謎を解き明かします。今回は解決編です。
「嘘解きレトリック」第5話 あらすじ
第5話では、主人公・左右馬（鈴鹿央士）と相棒・鹿乃子（松本穂香）が、「人形屋敷」と呼ばれる綾尾家を訪れ、そこでの怪事件に巻き込まれるという緊迫感あふれる展開が描かれました。彼らが訪れた綾尾家は、両親を亡くした娘・品子（片岡凜）と数人の使用人が暮らす不気味な屋敷。
さらに1か月前に、この屋敷で働く使用人・イネ（松浦りょう）が謎の死を遂げており、それがどのような経緯なのかを探るため、左右馬と鹿乃子は馨の姉で怪談雑誌の記者・雅（北乃きい）の取材に同行することになります。
到着した「人形屋敷」で出迎えた品子は、「イネの死は自殺だ」と語りますが、その言葉を聞いた鹿乃子は即座に「嘘」だと察知。どこか不穏な空気を感じさせます。
翌日、左右馬と鹿乃子が離れの「人形部屋」を調べていると、そこには不自然な血痕が見つかり、倒れている「品子」を発見します。しかし、触れてみるとそれは人形で、さらに奥から現れた本物の品子の着物にも血が付着していることに気付きます。
鹿乃子が品子の説明にも「嘘」があることを感じ取り、事態は混迷を極めていきます。左右馬は即座に警察と医者を手配し、さらなる真相究明に挑む決意を固めます。
「嘘解きレトリック」第5話 感想
今回の「人形屋敷殺人事件」は、シリーズの中でもかなり異色でスリリングな内容でした。特に、品子が「誰も死んでいない」と言い放つシーンでは、鹿乃子が感じ取った嘘が何を意味しているのかが気になって仕方なく、物語に一気に引き込まれました。
終盤での真実の発覚も圧巻で、まさかの三つ子説に驚かされる展開に、次々と新たな謎が浮かび上がってきます。人形が「倒れている品子」に見立てられていたことからも、この屋敷で何が行われていたのか、視聴者としても頭を巡らせずにはいられないシーンの連続でした！
個人的には、左右馬と鹿乃子のコンビネーションがより冴えわたっていると感じました。鹿乃子の「嘘を見抜く」能力と左右馬の冷静な推理が組み合わさり、徐々に真実に迫っていく様子が本当に見ごたえがありました。普段の掛け合いが少しコミカルな分、緊迫感のあるシーンでの彼らの真剣な表情には思わず惹きつけられてしまいました。
また、雅役の北乃きいさんの登場もこのエピソードに華を添えていました。彼女が見せた昭和風のファッションはとても印象的で、品子たちとどこか隔絶されたような雰囲気をうまく引き立てていたと思います。
それから、屋敷に伝わる「因習」らしきものも気になりました。イネが何らかの秘密を知っていたことで殺害された可能性が示唆され、ただの殺人事件には留まらない複雑さが、この作品ならではの奥深さを感じさせます。三つ子である品子たちが、屋敷の中でどのように扱われてきたのか、その背景にはどのような事情が隠されているのか、考えれば考えるほど恐ろしさと悲しさが入り混じるような不思議な気持ちになりました・・
視聴者の感想
第５話にもSNSなどで続々と感想が投稿されていました。
まず、実は品子が三つ子だったという設定に対しては、「三つ子の名前が『品子』なのは、三つの口がある漢字だから？」といったキャラクター設定への興味も視聴者の間で話題になりました。独特な名前とその由来が、物語の個性をより際立たせています。
また、三つ子なのに一人しかいないものとして長年暮らしてきた事情が分かると、「お母さんの気持ちを理解しているお父さんは優しいけど、娘たちがちょっとかわいそう」といったように、家族の関係に深い共感や複雑な思いを抱く視聴者が続出しました。
そして北乃きいさん演じる雅に対しても高評価の声が多かったようです。「雅さんの装いがとにかく素敵！」という声が多く、彼女のメイクや服装のセンス、そしてグローブの着用までが「雅さんらしさ」を際立たせ、視覚的にも楽しめる部分として高い評価を受けています。
強引なキャラクターかと思いきや、実は誰にも言わず鹿乃子の「嘘が分かる力」にもなんとなく気づきながらもそっと見守る姿勢には、「意外な優しさを感じた」という意見も多く、雅さんの奥深さに惹かれる意見も多かったようです。
視聴者からは「原作を丁寧に再現してくれて、本当に満足！」という喜びの声もあり、ドラマ版のクオリティの高さに対する評価も非常に高いようです。
全体を通して、キャラクターの繊細な心情や成長、また視覚的な魅力まで、あらゆる面で視聴者の期待を超える作品となっている『嘘解きレトリック』。原作ファンも、新しくドラマから入った視聴者も、物語の余韻に浸り続けている様子です。
まとめ
次回も誰のどんな「嘘」を見抜くのか、そして左右馬と鹿乃子が謎にどう立ち向かっていくのか。謎が解けた時、どんな衝撃のラストが待っているのか、ハラハラしながら期待したいと思います。
